役割期待

今日も就職活動で某コンサルのセミナーへ。
会社説明会もいくつか周ったが、何気に説明会のスタイルが企業ごとに
違っていて興味深い。
自社の宣伝タイプ、若手との質疑応答タイプ、体験タイプなど。やはり参加して楽しいのは、インタラクティブな体験タイプかな。ケーススタディとか結構楽しかったりする。そういう実りある説明会だと会社で働くのもいいのかなと思ったりするもんだ。

とはいいつつ、説明する方も「会社説明をする」という役割期待を演じていることも確かなことで、通常の業務での役割期待とはまた異なった振る舞いをして、学生を自社にひきつけるという仕事をしているにすぎない。

役割期待」ということでいえば、行為が環境に左右されるということは結構普通の生活で見られる。塾では講師という役割期待に答える。また友達でもどういった友達なのかによって役割期待は変わってくる。サークルの友だちと学部ゼミの友だちとでは同じ友だちでも振る舞いや使用する語彙を変えている。

昨日あった大学院ゼミでの研究発表でも、1人の「研究者」である以上、批判に対して答える必要がある。仮にどんなに的をえた批判であっても、それが研究の根幹に関わるような批判はその場で何とか返さねばならないし、そこで、全く返答できないとその研究をしている理由がなくなってしまう。そして実際問題、どんなに勉強して準備しても分からないこともあるわけで、そういう状況でも発表している以上は簡単に「わかりません」とは答えないことにしている。それは自分がその場では一人の研究者としての役割期待を全うする必要があるからだ。もちろん自分の発表内容にプライドとか自信、思いをもっているわけだし。

役割期待によってうまく振る舞いを変えるためには、普段からいろんなものに興味を持ち
自分の引き出しを広くしておく必要があるのだろう。