統一選

明日は、統一選の投票日。それにあわせて、最近は選挙カーに乗って応援を呼びかける候補者が目に付く。だがそのメッセージよりも、ひたすら自分の名前を連呼する手法が目立つ。2007年というのに、マニフェストが比較的目新しくなくなったというのに、名前連呼の手法は一昔前と変わらないのだ。

駅前で演説をしていても、その周りには(ほぼ)支援者のみで、足を止めて聞く人もほとんどいない。
それもそのはず、「笑顔が大事」「専制をゆるすな」「戦争反対」「民営化をぶっとばせ」では、誰も聞こうという気にならない。それらのメッセージは誰も反対しないけど、誰の琴線にもふれない。

現政権に反対するのはいいのだけれども、感情的な吹き上がりではなく、冷徹に数値計算して対案をだしてもらいたい。「民営化をぶっとばした」場合、誰に、どの程度のコスト・ベネフィットをもたらすか数値で出して欲しい。

崇高な理想を掲げるのはよい。ただその背後では、猛烈に冷徹な計算が求められる。
「反対」「反対」では得票できないし、得票して当選しないことには、狭義の「議会政治」に加われないのだから。