コンサルという今の仕事

コンサル*1として、プロジェクトにも参加して、はや半年以上。

自分が参加しているプロジェクトの会社の中での位置づけも、プロジェクトの中での自分の位置づけも、頭の中でつながている。その点で、「全体との関係はよくわからないけど、仕事しています」という状態ではない。それは、企業人として「幸せ」なことかもしれない。

会社にとって、今自分が参加しているプロジェクトが非常に重要なことも知っているし、新卒でありながらそんなプロジェクトにアサインされ、要件定義という上流工程から参加できたことは、「非常に幸せ」なことだろう。コンサルティングファームに入った新卒の皆が、そのような経験を積めるわけではないことも分かる。実際に貴重な経験を積ませてもらっている(参加しているプロジェクトがデスマーチという意味でも、仕事上で鬱状態になったという意味でも)。

でもやはり不満な点を挙げるとすると、良くも悪くもコンサルティング業は「B to B」で、企業相手の商売だということ。そこにはあまり「普通の人」、経済的には消費者という形で登場してくることは無い。もちろんクライアント企業自身は、「B to C」で消費者(国民、市民、People)と繋がっている。しかし、コンサル業に従事する者としては、「B to B to C」で間接的に、消費者とつながるしかない。


要するに、何が言いたいかというと、「社会」というものを(あまり)感じられないのだ。言い換えると、自分の今の仕事は「社会」とどのように関係しているのか不明瞭なのだ。

自分の仕事が、自分の近しい人や家族に影響を与えるかもしれないとは、正直あまり思えない。一方で、そのような感覚を持つべきだとも思うし、消費財メーカーとかマスメディアだったら、そういう「影響を与えるかもしれない」という感覚を直に感じるのだろう。

体力的に、特に精神的に厳しい仕事だし、その分の見返りも得られるのだろうが、この「社会」とつながっている感覚の薄さは、もしかしたら今後、コンサルとしてのキャリアを続ける上で試金石になるかもしれない。

*1:今の仕事内容に対してコンサルと言おうが、SEと言おうが、PGと言うが個人的にはどれでもよい。サービス内容が、そして個人の能力が重要だと思っているので、呼び名はどれでもよい。実際の現場では、「区切る」ことに意味があるとは思えないし、PGも業務知識要るし、コンサルもプログラミングするし。一方でプログラム全く書けないコンサルのマネージャさんもいるけど。とりあえず会社名に呼応して、ここではコンサルとする。