不都合な真実

公開意されたらすぐに観に行こうと思いつつ、別様で土日が埋まってしまい観にいけてなかった「http://www.futsugou.jp/」を、今日ようやく観ることができました。

TOHOシネマズ六本木ヒルズTOHOシネマズ 六本木ヒルズ:上映スケジュール || TOHOシネマズ)で、21:45から23:30の枠で観ました。想像以上に人気があって、チケットがとれなかったのと、早く観たかったので遅い時間に。でも、満席でした。映画館は前の列と間があってゆったりしてたし、スクリーンも大きかった。

さて、映画の中身は、評判に劣らぬもので見る価値がありました。映像もきれいだし、思ってた以上にゴアの話面白いし。

でも正直なところ、個人的には「教科書的過ぎる」ように感じた。細かい部分では「へぇ、そうなのか」というデータが示されてはいたけど、大枠ではとても教科書的。

環境問題は、ゴアがいうように、政治的イシューで倫理が求められる。その政治や倫理も、つまるところは「想像の境界線」をどこに引くのかということを巡る政治であると思う。

目先の経済成長を重視することで、経済が成り立つベース(環境)を掘り崩すことになっていると想像できるか、また現行世代の快適さを重視することは、将来の世代から資源を搾取することになると想像できるか。

その一方で、さんざん資源を使って発展した先進国だけ逃げ切って、後発発展国に温暖化規制をかけることは「倫理」に反しないか、また現行世代が直面する目の前の問題(例えば貧困)を差し置いて、将来の世代を考えろということは善きことなのか。

テクノロジーが目先の快適さをもたらす中で、「想像の境界線」は自分のすぐ目の前にまで差し迫って来る。目先の快適さに少しずつ抗いながら、「想像の境界線」を広げることは思いのほか難しい。

色々考えるきっかけに、是非「不都合な真実」を観てください。