第一回

修士論文



セキュリティの担保におけるソーシャル・キャピタルの役割


  
芦田拓真
一橋大学大学院社会学研究科修士課程
SM041003

2006年1月提出



 
THE ROLE OF SOCIAL CAPITAL FOR KEEPING SECURITY

ASHIDA, Takuma

Master Thesis
Graduate School of Social Sciences
Hitotsubashi University

January, 2006



目次

序章 本研究の視座  ―――――――――――――――――――――――――――P4
1 問題意識と「問い」の設定
2 ソーシャル・キャピタルの先行研究
3 研究の方法
4 ソーシャル・キャピタル研究の困難さと本研究の意義
5 本研究の概観

第1章 なぜセキュリティが問題となるのか  ―――――――――――――――P14
1 社会的関心としてのセキュリティ
2 リスク社会化にともなうセキュリティの上昇
3 リスク社会化における第三セクターの役割

第2章 ソーシャル・キャピタルの再検討  ―――――――――――――――――P23
1 ソーシャル・キャピタルはどのように定義されてきたか
2 ソーシャル・キャピタルの性質
3 ソーシャル・キャピタルの2つのネットワーク
4 ソーシャル・キャピタルは社会共通資本や人的資本と何が異なるのか
5 ソーシャル・キャピタルと社会的絆の理論の比較

第3章 セキュリティに対するソーシャル・キャピタル  ―――――――――――P33
1 監視技術のリスクと法の厳罰化の限界
2 オルタナティブとしてのソーシャル・キャピタル―信頼の観点から―
3 ソーシャル・キャピタルによるセキュリティに対する疑問と応答
4 社会政策におけるソーシャル・キャピタル

第4章 パットナムにおける実証分析の再検討    ―――――――――――――P43
1 パットナムが行なった実証分析の方法に対する評価
2 パットナムの研究から導ける実証分析の方法における課題
3 仮説の提示

第5章 ソーシャル・キャピタル・インデックス  ――――――――――――――P53
1 ソーシャル・キャピタル・インデックスの作成方法
2 使用データ
3 データの傾向性について

第6章 犯罪発生に対するソーシャル・キャピタル  ―――――――――――――P60
1 犯罪発生とソーシャル・キャピタルの2変数分析
2 犯罪発生、ソーシャル・キャピタル、警察官数の多変量分析
3 犯罪発生、ソーシャル・キャピタル、経済変数の多変量分析

終章 まとめとインプリケーション  ――――――――――――――――――――P67

補論 男女別、年齢別のソーシャル・キャピタル・インデックス  ―――――――P70
 
あとがき  ―――――――――――――――――――――――――――――――P74

参考文献  ―――――――――――――――――――――――――――――――P76
 
データの出所  ―――――――――――――――――――――――――――――P87