国民新党

自民党の郵政民営化に反対した人を中心に「国民新党」が結成された。新党結成には色々と議論があるのだろうが、政策の立場が自民党総裁と異なる以上あってしかるべきことだ。
前回の衆議院選挙では郵政民営化を自民党総裁小泉がうたって、それで自民党員として当選してきた以上、自民党にいながら今更郵政民営化に反対することはどう考えてもおかしい。郵政民営化に反対であるなら小泉を自民党総裁や首相にするべきでなかった。
選挙に有利だからその部分だけ利用して、都合の悪い郵政民営化には反対というのはムシが良すぎるだろう。小泉の手続きがどうこうと国民新党の議員は言っているが、日和見主義こそが自民党の伝統的な手法なのだから、小泉を選挙には利用したが民営化には反対というように、国民新党を作った議員こそが昔ながらの自民党らしい自民党員で日和見主義である。都合の悪い時だけ手続きかどうこうと言う彼らこそ手続きが一貫していないように見える。

さて選挙は郵政民営化是か非かという「わかりやすさ」と有名人女性候補という「ポピュリズム」でこのまま選挙当日を迎えるのか、それとも冷静にマニフェストを総合的に吟味する政権選択選挙になるのか。はたして。