おじいいちゃん

それとぜんぜん話は変わって、家に帰る時おじいちゃんにはなしかけられた。しかも買い物袋を下げてたので、「奥さんすいません」って。最初自分に話かかけてると思わなんだ。近づくと「だんなさんだ」と。いやーだんなさんってほど年いってないけどと思いつつ、話を聞くとどうやら道に迷って家に帰れなくなったらしい。

それでおじいちゃん「××町○ー○ー○なんです。連れてってください。」と。
「え!マジ!!」と心の中で声を発するのもつかの間、「目が見えないんです。××町○ー○ー○です。」と重ねて言ってくるおじいちゃん。さらに「××町○ー○ー○。」と住所をやたらに連呼。

大体の方角はわかるものの正直家の正確な位置はわからず。。。イヤー困った。。。

そこでたまたま運よくその場に、目の前の家の奥さんが出てきてて(家から奥さんが出てきて、自分がおじいちゃんに話しかけられてというたまたま3者が鉢合わせたタイミング)、奥さんと話し合った結果、我々ではどうしようもないので警察に連れて行ってもらうことに。

おまわりさんが来るまでの間、いろいろ話をきくとおじいちゃん家族もおらず一人暮らしで、しかも片目が義眼で辺りも暗かったのでほとんど見えないらしい。散歩にでたものの、道に迷ってさまよっていたと。ホームヘルパーが週に1回来るらしい。おじいちゃん88歳。

奥さんによると何回か見たことあるらしいが、本人は初めて迷ったと。おじいちゃんの言ってることがどれだけ本当かは確かめるすべも無いが、一人で家に帰れないという普通の生活も困難なおじいちゃんに出あうと何ともいえないなぁ。ずっと一人なのか、奥さんに先立たれたのか、子供がどっか別のところで住んでるのかわからないが。

そのうち警察が来て事情を話してパトカーで連れて行ってもらいました。

基本的な生活は普通に送っている自分としては、老後とか高齢化とか身に迫って考えることは無かったけど、今日は少しだけ老いの厳しさに触れた気がします。