個と環境

今日は久々に就活をする。某財団法人の説明会と面接。面接は伝えるべき基本的なところを話せたので良い出来だったと思う。問題はあいかわらず会社との相性。

さてその帰りに久々に本を買ってみた。

「不自由」論―「何でも自己決定」の限界 (ちくま新書)

「不自由」論―「何でも自己決定」の限界 (ちくま新書)

を購入。
書評でも取り上げられていたし前から注目していた本だったが、買わずに来た。買わなかった理由は特に無い。

ただ読もうと思ったきっかけは

日常・共同体・アイロニー 自己決定の本質と限界

日常・共同体・アイロニー 自己決定の本質と限界

である。
この本の中で印象的なのは共同体主義コミュニタリアン)は「共同体主義という主義」を自覚的に選択しコミットしている時点で、広義のリベラリズムに入るとの認識が示されていた点である。リベラリズムコミュニタリアンに関して、これほどはっきりとした認識に初めて触れた。それで仲正の『「不自由」論』をいつか読もうと思った次第である。

自分がソーシャル・キャピタルに興味を持つ理由もソーシャル・キャピタルが各種社会経済的パフォーマンスの向上に役立つかどうかや政府・市場というシステムの働きを担保するメタシステムとしてのソーシャル・キャピタルという政策的なレベルでの興味がまずある。

そしてもう一つ、個人と環境、個人と組織といったものに興味があり、その考察のきっかけとしてソーシャル・キャピタルに注目している。実際ソーシャル・キャピタルを私有財と考えるか公共財として考えるか、また個人が効用を高めるべく合理的選択としてコミットするネットワークとして考えるか(個人ベース)、それともコミュニティのような中間集団に宿るものとして考えるか(集合ベース)という大きく2つの考え方がある。こうした2つの考え方はリベラリズムコミュニタリアンとの論争とも基層を同じくして関わってくるのであろう。


そんな中で読もう読もうと思っていた『「不自由」論』をいよいよ買ってみた。これからじっくり読んでいきたい。

さてあと、個と環境という点では、

場の思想

場の思想

も参考になる。専門知識もなく読めるのでお勧めです。

そしてテーマは若干異なるが

自由の平等―簡単で別な姿の世界

自由の平等―簡単で別な姿の世界

も面白い問題提起。