「社会」の理解

今の悩みは進学か就職か迷っているということですが、
だんだん就職にかたむきつつあります。

理由として
1.(家のまたは自分の)経済的な理由。いつ取れるともわからない博論取得までアルバイト生活を続けるのはキツイ
2.このまま進学しても自分の研究がどうも現実に根をもたない表面的なものになるように感じる
3.あとは純粋に実務に対する欲求(もしかしたら実務のほうが向いているかもという可能性をすてきれず。やってみなきゃわからんし)

2と3がらみで最近深刻に思うのは
社会学をやることは社会をわかることにつながるか」または「社会学者の書いたものは社会的インパクトを持ちえるのか」という問いが生まれ、
ともに否であるなら「社会をわかったように語る社会学者とは何者か」という問いに通じ、
「『社会をわかったように語る社会学者とは何者か』という問いを立てる、社会学をやっている、自分とは社会的に何者か」という問いにまで至るわけです。

または社会人と社会学者ではどちらが「社会」をわかっているのかという問いに対し、多くの人が社会人と答えるであろう状況では、「社会」を理解するために社会人をやってみるのは当然のことである、とも思える。

やはり橋爪大三郎(『言語/性/権力』あとがき)や宮台真司(『野獣系でいこうP110、P111』)がいうように、社会学という狭い専門にとらわれている分、社会を理解していないという指摘が正しいように日に日に思えてきた。

そんなことで就職してみようと思うようになったと。
あとは「どうしても会社ではなく博士課程に戻ろう」と思えて、ちやんと3年で博論が書けるようになったら院に戻ればいいとも思ったしだいです。