政治屋

昨日、田中真紀子外務大臣を更迭され、その数時間前大橋巨泉議員辞職

まず、田中真紀子の更迭について。きっかけは一連のNGOアフガン会議出席拒否問題に端を発することは報道のとおり。でも、その更迭については、賛否両論あるが、更迭不支持の方が多いか。この騒動について、思うことは「政治的にはやむをえない」ということ。ポイントは鈴木宗男が外務省に圧力をかけたかどうか。確かに、鈴木宗男が外務省に圧力をかけたかどうかは、NGO側の証言から状況証拠からすれば「かぎりなくクロ」に近い。あくまでも、「かぎりなく」。しかし、「クロ」と決まったわけではない。録音テープ等の物的証拠が無いから。

裁判では、「かぎりなくクロ」は挙証責任を満たさなかったから「シロ」になる。この場合も、野上次官のみを切ってしまうと、政府が宗男が関与したと認めることになる。しかも状況証拠だけで。確実にクロでも無いのに、そんなことをすれば、おおげさだが自由主義に反する。鈴木宗男も国民である以上は、国家の権力から守る必要がある。したがって、野上のみ、もしくは野上と宗男の2人を切るわけにはいかない。切るならば、3人一緒でしか切れないのである。今回、真紀子はシロだろうが、これまでの外相としての働きからすると、いずれ切らねばならなかった。それが、今回そういう機会になったということではないだろうか。政治に関しては、かわいそうとかそういう感情論で語れるようなものではない。

後任には緒方貞子さんの名前があがっているが、はっきりいって「格」が違いすぎる。固辞すると思われる。個人的には世界の緒方をクサッタ外務官僚の相手させるとは、失礼ではないかと思う。

同日、大橋巨泉が議員を辞職した。まったくふざけた話である。結局、最後まで「ええかっこし」だったなぁ。民主党うんぬんよりも、政治の泥にまみれるのがイヤだっただけじゃないのか。スポットライトをあたってきた政治についてはド素人のタレントさんだから。桝添のように専門知識があるわけでもなくただ反小泉をとなえて気持ちよく目立ちたかっただけのオッサン、タレント。大橋巨泉と書いてくれた41万人の有権者への立派な裏切り行為である。しかし、票を入れる方もよくいれるよな。政治屋だと見抜けない民度の低さにも腹立たしい。よく「政治家なんて」という前に、そんな奴を当選させたのは民衆じゃないか。今回はタレント議員の限界を見た気がしました。