社会人が勉強する理由

学生時代は受験、就職のためという大義名分がありますが、社会人になってから勉強する理由を考えてみました。


1.効率よく楽に仕事をするため
仕事には基本的に予見できるものとできないものがあり、前者の場合は「重要でないかつ緊急でもない」ことが多いのでルーティンで処理できますが、後者の場合は「重要かつ緊急」という場合も多くあります。そんな状況で「何が求められているか」「どういう方法でやればよいのか」をいろいろと「がんばって」手探りで仕事をしても、結局質が悪くかつ遅い仕事になってしまいます。

そんな状況にならないために日頃から勉強をしておきます。例えば、販売台数の向上が仕事上の課題になっているならマーケティングの本や営業の本を事前に読んでおきます。本で得た知識とはいえ、実際に仕事をする際にフレームワークがあるのと無いのでは、仕事の質・スピードが大きく違ってきます。

要は日頃から勉強をすることで、効率よく楽に仕事ができるようになります。結果として自分の時間が持て、さらにその時間を勉強にあてることができ、さらにポジティブ・フィードバックがかかります。


2.スキルをつけるため
勉強した知識を仕事に応用することで実際につかえるスキルになります。先ほどの例を引き継ぐと、フレームワークを応用して問題点を明らかにし販売施策を考えることで、知識がつかえるスキルになります。

当然スキルがつくことで仕事の成果を出しやすくなり、結果的に昇進や転職がしやすくなるため、年収も上がりやすくなります。これは勉強をせずに仕事だけしている場合に比べてスキルを身につけやすく、高い成長カーブを描けるとも言えます。


3.会社に対する依存度を下げるため
勉強して得たスキルは現場たたきあげの経験主義とは異なり、汎用性の高いものですから会社や社内のポジションが変わっても(経験が有効に作用する前提条件が変わっても)使うことができます。

何よりスキルをつけ会社への依存度を下げることで、自分や家族の生活を充実させることができます。家族や自分の生活を守るために、会社からの理不尽な要求に応じる(その結果、逆説的に家族や自分を守れない)必要性が少なくなるからです。


まとめると、
勉強をする→仕事に応用することで効率よくスキルがつく→スキルがつくことで結果的に昇進や転職がしやすくなる→年収があがり、何より会社への依存度を下げることができる
となります。


ちなみに最初の「勉強をする」ためのきっかけとしては知的におもしろいだけでなく、上記のように勉強をすることで良いことが起こるのでより勉強に向かうという正のフィードバックにハマることが重要だと思います。