お金と幸せ

面白い記事を発見。http://www.usfl.com/Daily/News/06/07/0720_019.aspより。

金で幸せは買えません〜科学的調査が立証

 富豪のウォーレン・バフェット氏がこのほど、300億ドル以上をマイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏らが設立した基金に寄付して健康、教育改革に役立てると発表し、全米を驚かせた。

 このニュースに「だれかが莫大な財産をくれたら自分はどうするだろう」とあらぬことを考えた人も多いだろうが、ワシントン・ポストによると、財産は一定の限度を超えるといくら増えても満足度が高まることはなく、幸福とお金は別の問題だという複数の調査結果が報告されている。バフェット氏はそれを自覚していたのかも知れない。

 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのリチャード・レイヤード氏が行った調査によると、人は他人との比較によって自分が裕福だと感じる。従って社会全体で所得が上昇した場合、個人の心理的裕福度は高まらない。

 大きな収入が一時的な満足をもたらすのは事実だが、レイヤード氏によるとその満足感も新たな境遇に慣れるまでの話で、せいぜい数カ月か長くても数年しか続かない。宝くじで高額を当てた場合、「最初は幸福度が大幅に上昇するが、いずれ元の水準に戻る」。ではなぜ人びとは宝くじを買うか。同氏は「目の前のことしか見ていないからだ。長く満足できる方法を見出していない」と指摘する。

 個人資産が年間約1万2000ドルを超えると、それ以上財産が増えても生活満足度が上昇しないことが、過去数十年の調査で示されている。例えば日本では、1958年から87年にかけて国民の所得が5倍に増えたが、幸福度は必ずしもそれに比例していない。

 科学誌サイエンスの最新号でも、なぜお金が人々を幸せにしないかというプリンストン大学の調査結果が掲載された。平均以上の所得がある人々でも、日常生活でほかの人以上に幸福を感じているわけではなく、むしろより緊張して暮らしており、時間をより多く楽しみに費やしていることはないという。

 調査をまとめたアラン・クルーガー教授(経済学)によると、いったん貧困でなくなると、お金は日々の幸福をもたらさなくなる。お金で物を買うことはできるが、子供に関する心配、恋愛、仕事上のストレスといった問題はお金では解決されないからだ。

 クルーガー教授は、人びとの最大の間違いは給与にばかり目を向けることだと指摘する。「人は仕事の質に重点を置かない。だから多くの人々にとって、仕事は1日のうちで最悪の時間になってしまう」


個人資産はさすがに年間1万2000ドルを超えていますが、たしかに学生時代よりも「面白い」「幸せ」と思うことが少なくなった。

具体的に学生時代よりも良い家に住んでいるが、うれしいのは最初の数ヶ月で、あとは惰性で住んでいます。