ケーサツのおうぼう

つい先日のこと。夜風が涼しく、夜中自転車で家の近所を流していたら、若い警察官に呼び止められた。

そして、聞かれたのが「ライトつかないんですか?」故障していて点かないと答えると、「自転車はどういう扱いになるか知っていますか」と。この時点で質問が曖昧なのだが、道交法上では軽量車と同じ扱いだと答えると、「免許とったときに習ったでしょ。自転車のルールについて」と、いきなり免許の話に飛び、何のことか分からなかったが、続けて「ライトつけないと車からみて危険でしょ」と。

ここでようやく、さっきは「車の免許」の話をしていたのだとわかり、車の免許もってないのでわからないと答えると、「とになくライトつけないと危険でしょ」と。そして「ライトつけることになっているのだから」と。

こっちも強引かつ曖昧な説明に次第にイライラしてきて、「危険、危険って言うけど、いつ、どのように危険か、状況によって変わるでしょ。」と言ってしまい、「さっきから、こうなっているばかりだけど、具体的な根拠を示してください。」と言う自分。

それでも「とにかく危険だから」「ライトをつけることになっている」ばかりの若い警察官。「それじゃ説明になっていない」という自分と、「説明している」という警察。しばらくラチがあかずに、やりあっていると、年配の警察官も加わってきて、「常識で考えてください。ライトつけないと危ないじゃないですか」と言う。

完全にイラっとしているので、それに対しても「ジョーシキ、ジョーシキって言うけど、それって常識という名のあなたの主観でしょ」と言ってしまう。そして若い方が「小学校の時、交通教室で習いませんでしたか」と、また文脈から飛躍した意味不明のことを言うので、「20年前のこと覚えてるわけないでしょ。あんた、20年前のこと覚えてんの?」と言う自分。それに対して「私は警察官だから覚えています」と。職業の話じゃなくて、記憶の話をしてるんだけどと思いつつ、正直何言っても、このケーサツには通じないと思って、もはや何も言わず。

それでもしばらくやり合って、最後には「おにーさんみたいな人、たまにいるんですよ。なかなか聞き入れてもらえない場合は、警告出してますから。ここにサインしてください」と。それには、さすがに納得がいかないので「何か暴言でも言いましたか、言ってないでしょ。ただ質問していただけじゃないですか」と抗議したが、そんな抗議が通用する相手ではないし、「サインしても登録とかされて点数引かれませんから」と。「だから、車の免許もってないって初めに言っただろ」と思いつつ、もうめんどくさくなって最後はサインしましたが。


しかし、ナントカに刃物ではないが、もっとまともな説明能力と理解力を警官につけさせてほしい。恣意的な交通安全運動をやる前に。
その若い警官からは、正義感のようなものは感じたが、その正義感が暴走する危険性も感じた。