野村HDがリーマン欧州を買収とMUFJがモルガン・スタンレーに出資

一応、金融の動きをクリップしておく。

経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版

(9/23)野村、リーマン欧州・中東部門も買収で基本合意

 野村ホールディングスは23日、破綻した米大手証券リーマン・ブラザーズの欧州と中東地域の株式、投資銀行事業を買収することでリーマンと基本合意に達したと発表した。前日にはアジア・太平洋事業の買収を決定。北米を除くリーマンの主な事業基盤を引き継ぎ、高度なノウハウや多様な顧客層を手中に収める。

 買収する対象は英国、ロシア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェートなどリーマンの欧州・中東事業のうち、株式売買、M&A(合併・買収)助言を担う投資銀行業務などの主要な事業部門。約2500人の従業員も大半を引き継ぐ。英銀大手のバークレイズなどと競っていたが、野村が同日までに競り勝ち、買収を決めた。買収価格は非公表としているが、数百億円規模と見られる。


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(9/22)三菱UFJ、モルガンに20%出資 最大9000億円

 三菱UFJフィナンシャル・グループは22日、米証券大手モルガン・スタンレーの第三者割当増資に応じ、最大20%出資すると発表した。出資額は 9000億円規模と、海外金融機関を対象にしたM&A(合併・買収)では過去最大となる見通し。野村ホールディングスも同日、経営破綻した米リーマン・ブラザーズのアジア部門の買収で基本合意。米金融危機で経営難に陥る米金融機関を、傷が比較的浅い国内勢が支援する構図が鮮明になってきた。

 三菱UFJの出資比率は10―20%で今後協議し、1―2カ月後をめどに確定させる方針。約15%の出資で筆頭株主。20%出資すればモルガン・スタンレーは三菱UFJの持ち分法適用会社になる。モルガン・スタンレーに取締役を少なくともひとり派遣する。

 出資に伴い、三菱UFJモルガン・スタンレーと国内外で戦略的な協力関係を築くことで合意。具体的な内容は今後協議する。モルガンが強みを持つM&Aや資産運用、株式・債券の引き受けなど幅広い分野が対象になるとみられる。