コミットメントの理由

今の会社にいるのは、端に「たまたま」です。自分は進学するつもりでも、周りが反対していたので、「それなりに就職活動をして、それなりの結果」であれば、周りもしぶしぶ納得するだろうと思いつつ、就職活動をしていた。そんな中、好き放題言っている自分を「採用する」と言った企業があった。それが今の会社だ。

それほど規模も大きくなかったし、「実力主義」「成果主義」に思えたので、組織の中で自分なりのコミットメントが出来て、相応の評価をしてくれるだろうと思っていた。なにせ「成果をだせば、何をやってもいい」という会社だ。端に「面白そうだ」というのもあった。

でも最近、コミットする意欲が落ちてきているのは、横滑りで外から相応のポジションに人が入ってきていることが理由のひとつ。今の組織で相応のことをしても、別ルートから(よく知らない)人がどんどん入ってくる。結果として、組織に影響力を持てる面白そうなポジションがどんどん埋まっていく。これでは組織の中で自分なりのコミットメントを出せなくなってくる。(二軍でくすぶっている巨人軍の若手のような感覚?)


要するに、人がどんどん増えて大企業化してきたわけだが、その反面で教育面(蓄積された組織としての知)が急速に充実するわけでもない。そして会社という組織の成長が、一人ひとりの成長と言うよりも、頭数が増えたことによる成長に思えるのだ。労働集約的な成長は、人が増えなくなったときに止まってしまう。言い方を変えると、拡大という遠心力の方が、会社の価値観・ビジョンの共有という向心力よりも大きくなると、バラバラに拡散してしまう。

そんな中、自分が今の組織に留まっているのは、昔から居て様々な経験を踏んできた人(時系列経験として組織の全体に通じた凄い人)が近くにいるから。端にそういう「凄い人」との繋がりが、留まる理由です。それが無くなったり、組織の歴史を知るような人が、組織の一部分に矮小化される(端に手段として扱われる)ことになったときが、今の組織から去るときだと思う。

自分のモチベーションは、「凄いと思える人、尊敬できる人と仕事をしたい」に多くを負っているから。